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●戦没画学生慰霊美術館『無言館』へ 死ぬまでに一度は行くべきところ

週末に長野県内を旅行しました。(県外は自粛ですね。)

上田市の『無言館』へ行きました。

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『無言館』は太平洋戦争などで志半ばで戦死した画学生の遺作、遺品を展示する美術館です。

私の母がご年配の知人から「娘さんが長野に住んでいるならぜひ『無言館』へ行った方がいい」と勧められたのを聞いて、『無言館』の存在を初めて知りました。

知人の方曰く「死ぬまでに一度は行った方がいい」とのこと。

 

原爆資料館は行きましたが、画学生の慰霊美術館は珍しいですよね。

私もぜひ行ってみたいと思い、今回コロナも落ち着いて、開館されていると聞き訪れました。

 

 

 

『無言館』は上田市の郊外、別所温泉近くの山の中にひっそり佇んでいました。

 

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無言館

チケットにはこう書いてありました

 

口をつぐめ、眸をあけよ

見えぬものを見、きこえぬ声をきくために

 

入場料は出るときに支払うシステムで、いきなり扉を開けると絵が展示されていました。

 

全国の戦没画学生のご遺族から寄託いただいている遺作や遺品が展示されています。

絵手紙や生前使っていた愛用の品なども資料として展示されています。

 

画学生や独学で学んでいた絵描きの卵の学生さん。

絵筆を銃に変えて戦地へ赴いて、消えてしまった命。

 

生きていたら功名な画家になっていたかも

美術の先生になっていたかも

 

前途洋々の才能や情熱あふれたたくさんの絵

戦地からの自画像や景色をスケッチされた絵手紙

 

絵のそばに書かれている文章を観ると、一人一人の人生が見えてきます。

志半ばで、若い人がお亡くなりになり、ご家族の悲しみも伝わってきます。

 

また無言館は、少し離れたところに第2展示室『傷ついた画布のドーム』があります。

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こちらのドーム型の天井には、画学生のデッサンや下絵が貼り込まれていて、希望に満ち溢れた学生さんのデッサンを観ると心が締め付けられました。

 

 

子供は小学3年生なので退屈な様子で早めに出ていました。

でも、深く理解できないと思うけれども、説明しながら一緒に観ました。

いつかこの時のことを思い出してほしいな、と思いました。

 

1997年に開設された施設ですが、「50年もの間、放っておいて申し訳なかった」というような館主の窪島誠一郎さんのコメントがあり心に響きました。

触れることは封印されていたのか。

今は、それから20年以上・・・何か変わっているでしょうか。

 

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赤いペンキが塗られた石碑

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開かないポスト

ここに入れても届きません
 

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戦没画学生慰霊碑「記憶のパレット」

画学生の絵という珍しい観点から戦争について考えることが出来る美術館です

私がいま生きていることは尊いことだと感じる施設でした。

 

 

mugonkan.jp 

 

無言館

〒386₋1213

長野県上田市古安曽字山王山3462

℡0268₋37₋1650

開館時間9時~17時

定休日:火曜日