●ペレのあたらしいふく エルサ・ベスコフ作・絵 おのでらゆりこ訳 福音館書店
世間は暗いニュースがありますがもうすぐ春はそこまで。
春にお勧めな絵本の紹介です。
羊の毛を刈る4月から5月くらいの時期に良い低学年にお勧めの絵本『ペレのあたらしいふく』 です。
ほのぼのしたお話なので、個人的には幼稚園の年中・年長さんとか1,2年生くらいのお子さんにいいかなぁと思います。
絵本を読むとき、最初にペレの洋服をみてください!
つんつるてん・・・成長して服がちょっと袖丈も短く、ズボン丈も・・・寸足らずになっているんですね。
こういうところ、子供が気づくかも!?
それで自分で服をあつらえよう!と自分で育てている子羊の毛を刈ります。
それをおばあちゃんにすいてもらうように頼む・・・そのかわりペレは畑の草取りをする。
すいてもらった毛を糸につむいでもらう・・・そのかわりにペレは牛の番をする。
つむいでもらった毛を・・・ペレは・・・と続きます。
そんな風に、羊の毛を最後は仕立ててもらい洋服になるまで、いろいろな周りの大人の力を借りていくんですね。
周りの大人は、ペレに出来る仕事をお願いして、そのかわりに協力するのです。
洋服が出来る過程も面白いなぁ、こうやって洋服って出来るんだ、って自然に学べます。
大人も優しくペレを見守っている感じが絵から伝わってきて温かい気持ちがします。
「お手伝いをしましょう」なんて絵本を読んでも子供は嫌がりますけれど、ペレが一生懸命お手伝いする姿を通して子供の「お手伝い」心も自然に養われることでしょう(きっと)。
最後は、サイズピッタリな洋服を着た誇らしそうなペレ。
これを見て、子供も嬉しい気持ちになるのではないでしょうか?
小2の息子も好きなお話です。
ペレのあたらしいふく・・・
おすすめ度(☆5つが最高)☆☆☆☆(昔の本だから地味だけどほんわかします)
お家でよみきかせ度 ☆☆☆☆☆(ママのそばで読んであげるのがいい)
学校で読み聞かせ ☆☆☆☆(小学校1年生くらいの小さい子の方がほのぼのするかも)